【佐倉市】「賀集由美子の見たインドネシア~チレボンのバティック~」が佐倉市立美術館で開催!!
2024年3月16日(土)・17日(日)の2日間、佐倉市立美術館の3階 市民ギャラリーにて賀集由美子さんの作品展、 賀集由美子の見たインドネシア~チレボンのバティック~が開催です!
賀集由美子(かしゅう ゆみこ)さんは、東京の造形大を卒業後、染織の研究のためインドネシアへ渡り1994年からチレボン(ジャワ島北岸にある西ジャワ州の都市)に移住され、バティック(インドネシアで腰巻きなどの伝統的な衣装として用いられてきた、蝋で防染し染色した布)を学ばれたそうです。
バティックは筆による色挿しではなく、染色液に浸す染色(浸染)が一般的。このため、多色に染める場合は染めない部分へ一度蝋伏せを行ってから染色するという工程を何度も繰り返します。布の精錬~下書き~蝋描き・蝋伏~染色~蝋落としと大変手間のかかる作業で、布1枚(約1m×約2.5m)制作するのに6ヶ月余りもかかるそうです。
賀集さんは、1999年にチレボンの自宅ガレージを改装した工房で、ご自身の作品を作り始めたそうです。2000年に制作活動を本格化、手描きバティック工房の(パチェ工房)「Studio Pace(スタジオ・パチェ)」を設立しました。「パチェ」とは賀集さんがお好きだった天然染料 ヤエヤマアオキ(アカネ科の植物)のジャワ語です。
賀集由美子作品展実行委員会の方のお話によると、2021年6月29日チレボンの自宅で逝去された賀集さんを偲び、ジャカルタでは追悼の 「ペン子ちゃんトリビュート展」、日本では「旅するペン子ちゃんカフェ」がそれぞれ開催されました。
作品展では賀集さんの代表作のひとつ、長さ約4mにも及ぶ「生命樹」柄のバティックも展示されます。
今回追悼イベントだけでなく、賀集さんの功績やインドネシアのバティックを紹介する作品展を開催したいという想いからインドネシアと日本の友人有志により、ご実家が佐倉市にあり、ゆかりの深い佐倉の地で作品展を開催することになったとのことです。
賀集さんは強い千葉愛の持ち主で、2019年の台風15号の際は We Love CHIBAのエコバッグをチャリティー制作され、売上金を復興支援に寄付されました。千葉の名産、落花生柄や佐倉市のオランダ風車柄など、千葉県にちなんだ作品も制作されています。
※参考サイト 賀集さんの「千葉愛」エコバッグを販売(賀集さんの千葉台風復興支援)
作品展ではそのほかにもバティック作品のほか賀集さん直筆の原画・創作ノート、工房での写真など賀集さんの多様な創作の足跡をたどります。
作品展に併せて賀集さんと協業していたチレボンやインドラマユの工房が制作したバティックやバティック小物などが美術館の売店で販売。売上金は制作者に還元され、利益は作品展開催費用と今後のバティック・プロジェクトに充てられるそうです。貴重なインドネシアのバティックと、バティックに魅せられた賀集さんの素晴らしい作品の数々をぜひお楽しみください!!
※情報提供:賀集由美子作品展実行委員会 様
※写真は全て許可をいただいて掲載しています。
賀集由美子作品展、 賀集由美子の見たインドネシア~チレボンのバティック~の会場佐倉市立美術館はこちら↓↓
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