【佐倉市】80年前の英霊に手を合わせる日に。8月15日には佐倉市役所駐車場横の忠霊塔が開門され、位牌を前に祈りを捧げることができます。

多くの犠牲者がでた佐倉市の戦争の歴史を、市民の皆さんはご存じでしょうか? 現在、国立歴史民俗博物館がある場所は、戦前には陸軍の連隊が置かれていました。当時の佐倉は、連隊のある軍都として賑わいをみせていたそう。

忠霊塔 外観

忠霊塔

1874年、佐倉城跡に歩兵第二連隊が移ったことで、陸軍墓地も海隣寺の一部に設けられました。佐倉城址公園内や市内各所には、佐倉連隊の遺構や、亡くなった方を悼む石碑が点在しています。遺構の資料を見ると、佐倉市にもロケット弾や焼夷弾が落とされ、多くの方が亡くなったことがわかります。

忠霊塔 石碑

佐倉城址で訓練を積んだ佐倉連隊…千葉県下の多くの若者も、戦争で中国やグアム、レイテなどへ派遣されましたが、生きて戻ることは叶いませんでした。1943年には納骨堂を建て、墓地に埋葬されていた遺骨や遺品は納骨堂に移されています。

忠霊塔 看板

戦後、一部の遺骨などは引き取られましたが、印旛郡市町および八千代市出身者の遺骨などが安置。市役所庁舎の移転に伴い忠霊塔を建設し、1970年に、遺骨や位牌などを納骨堂から忠霊塔に移したのだそう。今でも一万有余の御霊が祀られています。

忠霊塔 清掃した方々

忠霊塔の清掃に参加した方々

佐倉市役所の駐車場横にある忠霊塔は、遺族会・自衛隊隊友会・佐倉市職員の皆さんが心を込めて清掃しています。毎年8月15日と、11月に行われる佐倉市戦没者追悼式当日には、忠霊塔を開門しており、自由に参拝することができますよ。

忠霊塔 塔内

※画像提供:忠霊塔清掃に参加した隊友会員様

ここに祀られている方々が戦って守ってくれた日本で、この地で、今を生き命を繋いでいる私たち。平和の尊さを考え、一人一人が平和を守りぬく意識を強く持つことを、確認する日にしませんか? 8月15日は忠霊塔へ、足を運んでみてはいかがでしょうか。

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