【佐倉市】映画の撮影ロケ地にも選ばれている佐倉市の宝。国指定重要文化財・旧堀田邸で、明治の歴史と四季の美を堪能。
佐倉市を訪れたら立ち寄るべきスポットが、国指定重要文化財である「旧堀田家住宅」(旧堀田邸)。明治23年(1890年)に建てられた、最後の佐倉藩主「堀田正倫」の屋敷で、今も当時の暮らしぶりや気品ある佇まいをそのままに残しています。
木の温もりを感じる伝統的な和風建築に一歩足を踏み入れると、まるで明治時代にタイムスリップしたみたい。南側にすーっと伸びている畳廊下を歩くと、自然と背筋が伸びます。
畳の香りや磨き込まれた床の艶が、訪れる人をどこか懐かしい気持ちにさせてくれます。現代の住宅と比べると、やはり鴨居が低いし、階段が急ですね! 湯殿へ通じる廊下などは、うっかりすると梁に頭をぶつけてしまう場所もありました。
襖を開け放っているので外の明かりが室内に差し込み、風通しも良く、建物の中心から表の庭も裏手も両方を見通せました。障子の先にも更に建物の景色が続いているという、没入感が良いですね。
接客に用いられたという座敷棟では質素でありながらも格式が感じられ、日本建築の美しさが随所に見られます。この旧堀田邸は、映画やドラマの撮影にも利用されていますよ。ここまで美しい状態で保存されている建物は、歴史モノの撮影には重宝するでしょうね。まさに、佐倉市の宝。
国指定名勝である「さくら庭園」も見どころのひとつ。綺麗に手入れされた広い庭園は夏は新緑、秋は紅葉、冬は静けさの中に凛とした美しさがあり、四季折々の表情を楽しめます。庭を眺めながらゆったりした時間を過ごせるのも贅沢。写真映えするので、ついカメラを構えたくなる場所です。
佐倉城址や武家屋敷群からも近いので、歴史散策の途中に立ち寄るのにもぴったり。歴史好きはもちろん、のんびりしたい方にもおすすめのスポットですよ。明治の日本建築の風情を感じられる旧堀田邸へ、足を運んでみてはいかがでしょうか?
旧堀田邸はこちら↓